Graphic Design by:オオハタエリ

九九はなぜ大切?~子どもたちが九九を重点的に覚える理由~

九九は、小学校の算数の基礎となるとても大切な知識です。九九をしっかり覚えることで、かけ算やわり算、分数など、これから学ぶいろいろな計算がスムーズにできるようになります。

また、九九が身についていると、計算のスピードや正確さがアップし、算数への自信も育ちます。さらに、九九は日常生活でも役立ち、お買い物や料理、友達との遊びの中でも自然に使われています。

九九を重点的に覚えることで、子どもたちの「できた!」という達成感や学ぶ意欲も高まり、学習の土台をしっかり築くことができるのです。

よくあるつまずきの場面

九九の学習では、こんなことでつまずくお子さんがよくいます。

  • 「7の段」「8の段」がなかなか覚えられない、間違えてしまう
  • 九九は言えるけど、文章の問題になるとどの計算を使えばいいか迷ってしまう
  • 何度練習しても、順番に全部言うのが難しくて途中でつまずいてしまう

どれも多くの子どもたちがぶつかる壁です。「うちの子だけ?」と心配しなくて大丈夫。むしろ、つまずきやすいところこそ、サポートの出番です!

つまずきを乗り越えるためのサポート方法

1. 苦手な段は“毎日目に入る”工夫を

「7の段」や「8の段」など、苦手な段だけを大きな紙に書いて、机や壁、リビングなどよく目にする場所に貼っておきましょう。カラフルなペンで目立たせると、自然と目がいきやすくなります。

2. 間違いやすい問題はカードで“集中特訓”

間違えやすい「7×8」「8×6」などの問題だけをカードにして、何度も繰り返し練習します。
タイマーを使って「昨日より早く言えた!」と記録を比べてみるのもモチベーションアップに効果的です。「よくがんばったね!」と声をかけてあげることも大切です。

3. ゲームやアプリで楽しくチャレンジ

スマホやタブレットの九九アプリを活用して、ゲーム感覚で問題に挑戦するのもおすすめです。
正解するとポイントがたまったり、レベルアップしたりするので、子どもたちも楽しく続けやすくなります。

4. 文章問題は「絵や図」でイメージしやすく

「1箱に8個入ったみかんが7箱で…」といった文章問題は、お菓子や身近な物を使って実際に並べてみたり、絵やイラストで見せると、子どもがイメージしやすくなります。

5. 子どもの「できた!」を大切に

「全部まとめて覚えなくても大丈夫。カードを1枚ずつめくって1つずつやろう」と声をかけてあげましょう。
書くのが苦手な子には「答えだけでいいよ」「大きな字でOKだよ」と伝えると、安心して取り組めます。

1. 九九は算数の「土台」になるから

九九は、小学校で初めて出会う大切な計算です。この九九をしっかり覚えることで、かけ算だけでなく、もっと難しいわり算や分数の計算もスムーズにできるようになります。
九九は、これから先に学ぶ算数・数学のすべての基礎となる、大事な「土台」なのです。

2. 計算がすばやく正確になる

九九を覚えていると、1桁どうしのかけ算の答えがすぐに思い浮かぶようになります。
問題をバラバラに出されても、「7×8は?」「6×9は?」と聞かれたときに、考え込まずにパッと答えられる力がつきます。
これにより、計算ミスも減り、算数に自信を持つことができます。


3. 日常生活でも役に立つ

九九は、算数の授業だけではなく、日常生活でもたくさん使われています。
たとえば、「3人にお菓子を2つずつ配ると、全部でいくつ?」や、「スーパーで同じものを何個も買うときの合計金額」など、九九が分かっていると毎日の生活の中で素早く計算できて、とても便利です。

4. ほかの算数の学びにもつながる

九九ができるようになると、分数の計算(通分や約分)、もっと大きな数のかけ算や割り算にもスムーズに進めます。
九九は「かけ算の基本」ですが、この力があると、どんどん新しい内容も自信をもって学べるようになります。

5. 「できた!」が自信になる

九九を練習するたびに、答えるスピードが早くなったり、正解が増えたりすると、「自分はできるんだ!」という自信につながります。

おうちや学校でタイムを計ったり、できた段にシールを貼ったりして成果が見えると、子どもたちのやる気もぐんとアップします。

6. ひとりひとりに合った工夫ができる

九九の覚え方にもいろいろな方法があります。
苦手な段はカードで遊んだり、アプリやゲームを使ったり、家族みんなでクイズを出し合ったり。
学校の特別支援学級でも、その子に合ったやり方で九九を学べるようにサポートされています。


まとめ

九九を覚えることは、ただの「暗記」ではありません。
これからの算数・数学の土台をつくり、毎日の生活をちょっとラクにしてくれて、「できた!」という自信も育ててくれます。


子どもたちが自分に合った方法で楽しく九九を覚え、「算数が得意!」と思えるきっかけになるといいですね。